今回は、『自分の進む方向を決めるためのヒント(会社の選び方)』が
テーマです。
まず、皆さんの頭の中にある添乗員とはどういうものでしょう。
団体の前で旗を持って「本日は当社〇×観光のツアーをご利用いただき
まして、誠にありがとうございます。」と挨拶している姿が目に浮かびま
すか?
よくあるイメージですね。でも、これが一般の方々に誤解を招く原因と
なっているのです。
「そうよね。最近は旗なんか持たないものね。」ですか?
いえ、いえ、私が問題にしているのは「当社〜」の部分です。
こんなセリフを口にすれば、参加客の皆さんは添乗員が当然旅行会社の
社員だと思いますよね。中には「私、あなたの所では何度もツアーに行っ
ているのよ。〇△支店長はお元気?」なんて言われて、ツアコンが「はぁ
・・元気で・・ス」と答えても、実はツアコン自身が支店長に会ったこと
もない、のかもしれません。
最近のツアコンの多くは専門の派遣会社から送られてきて、そのツアー
の時だけ〇×観光の社員のような顔をするのです。
では、旅行会社の社員が添乗をする事はないのでしょうか?
勿論、あります。でも、ツアーの間は他の営業活動が出来ませんから、
本来の営業に集中して成績を伸ばすために、必要な時以外は専門の人に外
注する事が多くなってきたのです。(添乗に限らず、最近はアウトソーシ
ングが流行ですけどね。)
そういうわけですので「添乗をやりたい」=「旅行会社に就職」という
考え方は改める必要がありそうです。
このように社員が出張で添乗をするのではなく、添乗業務を専門的にや
ってお金をもらう人を「プロ添(プロの添乗員)」と呼びます。
そして、これから登場するツアコンはこうした「プロ添」達の事だと思
ってください。
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