キューバ体験記ですので、本編では美味しくなかったお店も書きますが、あくまでも私見なので悪しからず。それに、美味しくなかったとは言え、それさえも楽しめてしまうのがキューバです。
ナシオナル デ クーバの地下にある「シネマ・カフェ」という深夜営業の店は、サンドイッチ、パスタ、ピザなどの軽食やアルコールが楽しめるのですが、そこのピザとパスタは凄かった。深夜0時過ぎでほとんど客がいなかったにもかかわらず、オーダーしてから運ばれてくるのにかかった時間は約45分。しかも、ピザのチーズはあまり溶けてなく、載っているソーセージも冷たかった。生地も冷たいままで、食感はべっちょり。(オーブンで焼いたと言うより、やっと解凍したという状態ですね、あれは)パスタもぬるく、うどんのように柔らかかったです。キューバは深刻な電力供給不足に陥っているため、「まあ、仕方ないことなのかもね」と、お腹が減りすぎていた我々は残さずいただきました。
注:できればしっかり火の通っている物を食べましょう。生っぽい物はお腹をこわす元です。
バラデロでは、チャイニーズレストラン「来来(らいらい)」が辛かった。ここは、ガイドブックにも登場している有名店で、ホテルの人やタクシーの運ちゃんからも「とっても美味しい」と言われたので、期待に胸ふくらませて出かけたのでした。
冷房が寒いほど効いている店内は、センス良くまとめられ雰囲気はとてもGOOD!しかしオーダーを取りに来るまで30分。最初の料理「揚げ春巻き2個」が出てくるのにさらに30分位かかりました。しかもすっかり冷めていた。白身魚のフライも何の変哲もないフライをお醤油で食す、というものだったし。結局、追加注文をする気が失せてしまい、その日のディナーはそれで終了。しかし、お会計だけは驚くほどスムーズだったことを付け加えておきます。
お次は、同じくバラデロのレストラン「おしん(オチン)」。中華料理店なのになぜか「おしん」。ここは私たちが泊まったメリア・ラス・アメリカスに隣接する、同系列ホテル「メリア・バラデロ」の敷地内にある1軒屋風の店です。雰囲気もお店の人の対応もひじょうに良く、「来来」で打ちのめされていた私たちの期待は否が応にも高まりました。
ここで注文したのは、「ワンタンスープ」「焼麺」「おしん特製ビーフステーキ」「キューバンワイン(白)」各1。よく冷えたワインで乾杯しさっそく出てきたスープをひとくち・・・。ワインはサッパリとして美味しいし、スープもまあまあ。幸先の良いスタートを切ったのでした。程なく、できたての焼麺とステーキ登場。しかーし!あんかけ風の焼麺と、ステーキと言うよりは牛肉野菜炒めといった趣のそれらを口にしたとたん、「うぐ」となってしまったのでした。なぜかと言うと、ビックリするくらい甘いのです、これが。「砂糖と塩を間違えた?」なんていう生やさしいものではなく、「あえて砂糖をがんがん入れました」という甘さ。・・・さすがにちょっと残した。